新撰組異聞PEACE MAKER 4/15-22 シアターGロッソ

今年もピスメが終わりました。言うまでもないですが今年もGロッソに通い詰めてました。わたしはひと月単位のスパンで動く仕事をしているんですが、今回の公演期間は一番忙しい週にかかってて、ほんとにキツくて、でもどうしても毎回観たくて通いつめた結果、仕事に支障がでました。3徹した。
観てない日は4/17、4/18ソワレ、4/21マチネの3公演。それ以外は通った。
今回は再演(再炎か)なだけあって、昨年できた土台に肉付けをして新しいシーンを加えて説明不足だった部分を補っていた印象。前作の作品全体に漂っていた勢いとか熱量は保たれたまま、プラスされたシーンによって未来に対する切なさみたいなものが加わっていて、なんだろうな……すごく哀しかった。板の上の登場人物たちは、とても楽しそうに活き活きしてる、だからそのぶんとても哀しい。それはこの先の彼らの顛末を知っているからにほかならないんだけど、どうしようもないことなんだけどそれが切なくて。
土方さんがぼんやりと屯所の桜をみながら「ずっとここで咲き続けてくれたらいいな」っていうのとか、3馬鹿の「ずっと3人でバカやってたい」シーンとか、山南さんが「この頃が新撰組にとって一番いい時期だったのかもしれないね」って言うのとか。
ピスメの原作は、マジメにやろうとするとすごい重たい話だけど、笑いをはさむことによって上手く舞台化してるなーって思います。あと、それぞれキャストが自分のキャラクターをよく理解してる。だから観てて楽しい。

浜尾さんの沖田はもう完璧でした。わたしゃーもうなにも言うことはない。殺陣も所作もセリフ回しもしっかり自分のものとして肌に馴染んでいる感じで。願わくば、またどこかであの沖田さんに会いたいなあ。