タクミくんシリーズ「あの、晴れた青空」完成披露試写会

ものすごく今更になってしまったのでどうしようかと思ったんですが、携帯にメモも大量に残ってたし、やっと仕事が一段落したのでしっかりエントリに残しておこうと更新します。
本編のネタバレはしないつもりですが、無意識にネタバレてる可能性もあるので以下注意してくださいね〜
第5弾、卒業です。感想はひとこと「ああきれいに終われてよかったなあ」でした。これ以上続くことは望んでいなかったし、こういう形で終わらせてもらえて、浜尾くんはそして大ちゃんは幸せだろうなあと思いましたです。それくらい素晴らしい第5弾でした。今回はがっつりタクミとギイふたりのお話でしかも今回も回想シーンがそこかしこに組み込まれていて、またそのセレクトの仕方がね!神はほんとに神だな!
ストーリーはいつものごとくすご〜く単純だけど、それをここまでドラマティックに映像として描けるのはすごい。このシリーズってそこらの恋愛ドラマよりもよっぽど純愛だと思ってるんですけど。ちょっとした誤解からすれ違ったり、自分の過去をトラウマに思うが故に素直になれなかったり、ベタすぎるくらいベタだけど、タクミとギイがそれぞれ相手しか見えてなくて愛してなくてっていう根本は絶対揺らがない。同性な分、その相手を選んだ理由というか「お前じゃなきゃだめだ」的な必然性がプラスされるじゃないですか。そういう恋愛関係ってある意味女子の憧れだったりするから、感情移入したり切なくて仕方なかったりするんだろうな。ただそれを実写で成立させられるっていうのはつくづくすごいことだなあと思います。作品の中ではお互いに恋しているようにしか見えないしね。タクミを演じてるときの浜尾さんの声ってすごくいいよね。恋してる声色っていうか。弱いんだけど強いっていうか。セリフひとつにも表情がつけられるようになったのを実感して、また成長を感じました。本当にすごくいいです。
それから、祠堂の仲間たちもよかった。みんなで主役のふたりを支えている感が映画の雰囲気にも繋がって、集大成っていう感じがすごくした。すごくきれいにまとまっていると思いました。相変わらず馬場三洲は素晴らしく三洲でいいとこどりだしかっこいいし。内藤くんの真行寺はやんちゃっぷりが出ててPureよりもキャラとして真行寺らしい真行寺だった。まあ彼の場合ただ単純に肩の力が抜けただけっぽいですけどw タッキーは今回もすげえ赤池だったとしか言いようがない。翔太くんはほぼモブでしたよ…。ちょい役で出てた水野にちょっとおばちゃんテンションあがりましたw うんがんばってた!

やっぱりね、世の中には実写BLを嫌悪するひとはたくさんいて(ていうかほぼそうだと思いますけどw)冷静にみればものすごく特殊なジャンルの映画ですが、それでもやっぱり映画としていいものはいい、それに尽きるな、と。最近常々言ってる気がするけど、この先の浜尾くんの俳優人生においてこのシリーズは絶対黒歴史扱いされるんだろうけど、本人の中で黒歴史になることはないだろうなってわたしは思うんです。それはマオのこの作品に対する接し方でタクミを大事に思っていることがすごく伝わってくるし、実際タクミでしか観られないマオの魅力ってたくさんあった。その魅力を最大限に引き出してくれる監督に出会えたこともこれからのプラスになるだろうなって思うし。何回目の挨拶でだったか、タッキーが「もうこのメンバーで集まることはなくなってしまうから、同じ雰囲気のタクミくんシリーズは二度とできない」みたいなことを言っていて寂しくなったりもしたけど、この先きっとどこかでまた共演することもあるだろうし、そのときが楽しみです。作品自体も好きだけど、横井組の、監督とキャストの仲良しな感じが楽しくて大好きだったなあ。あと何回みられるかわからないけど、あの青ブレザー姿をしっかり見届けようと思います。でも早くイメフォでみたいなあ!